家庭では普通に話せるのに学校や保育園で一切話せない
祖父母や両親、兄弟などの家族の前では、普通に話せるのに学校では、一切話せません。私は、世界仰天ニュースを見て、自分が、緘黙児だった!と知りました。でも大人になってもずっとモヤモヤした気持ちを抱えていました。話したくないから話さないのでは、なく話したいのに声がまったくでないのです。
でも50年間生きてきて私と同じような症状の人や似た境遇の人には、めぐりあったことがなかったです。ただいろいろ調べてみると私のように幼いころに発症し自然に放置して克服したパターンは、まれです。声に出せないために日常生活では自分の思いが伝わりません。性格によっては、しゃべれないことが原因で集団生活になじめずイジメにあうこともあります。幼稚園から大学を卒業するまで緘黙で大人になっても話すことが出来なくて苦しんでいる人も多いことが分かりました。不登校や引きこもりになるケースもあります。
しゃべりたいのに喋れない場面緘黙(ばめんかんもく)の悩み
不安や緊張でしゃべりたいのに喋れない場面緘黙(ばめんかんもく)私は、保育園の入園を機に発症しました。何度も転園したことがきっかけかもしれないし家庭環境が原因だったかもしれません。そのころは場面緘黙ということば知られておらず親も悩んでいたとは思いますが病院などで治療を受けたことはありません。しかし成人になり症状も改善し今にいたります。
家庭では、普通に話せるのにどうして保育園や小学校で声が出なくなるのか?どうして自分がそうなったのか今でも分かりません。
理解されないかんもく症の苦しみ
親や家族とは、普通話せるのに保育園や小学校中学校に行くとまったく声が出なくなります。保護者の方の中には「どうして家にいるときみたいに話せないの?」と子供に厳しく問い詰めてしまうことも多いと思います。だけど緘黙児は、わがままで話さないわけでも甘えて話さないわけでも頑固な性格で意地を張って口を開かないわけではないことを分かってほしいです。
私も家では、普通に会話できました。表情も豊かで根暗な性格ではなかったです。だから親は、「どうして家にいるときみたいにしゃべらないの」と言いました。保育園の先生やお友達も「〇〇ちゃんの声が聞いてみたい」と言うのを聞いて私は、いつも困っていました。どうして声が出なくなるのか声が出せないのか自分でも分からなかったのです。内気や引っ込み思案といった性格だけが理由ではありません。
努力不足で怠けて話さないわけではなく話したいのに話せないのです。親も先生もお友達も誰も悪気があったけでは無いのですが緘黙に対して誰も正しい知識を持っていなかったために話すことを強要下のだと思います。幸い私の緘黙は、小学校低学年から高学年にかけて克服できましたが、本当に辛い毎日でした。
中には、中学校高校大学と大人になり社会人になっても緘黙が治らない人もいます。このような症状があることを多くの方に知ってほしいです。そして親や先生が正しく理解され対応されることで改善することを知ってほしいです。
不安や緊張で話せなくなる
不安や緊張で話せなくなる言葉が一切出ない場面緘黙症。1番困っているのは、親や先生ではなく本人ということをまず理解してほしいです。
声をかけられても返事ができない・・・無視しているわけではないのに相手には、そう映ってしまう。なんとか話さなきゃ!がんばって声を出さないと思っています。
親には、「恥かしがり屋にも度が過ぎる知ってる人に会ったとき挨拶ひとつしないで恥ずかしい」などといわれたことがあります。
だから小学校から中学校にかけては、必要以上にペコペコ会釈をするようになりました。声を出さなくても良い対処法を自分で見つけていき少しずつ克服していきました。
親には、怠けて挨拶しないのではないこと親への反発で声が出ないわけではないことを分かってほしいですし不安や緊張で話せなくなり困っている本人の「気持ち」に目を向けてほしいです。