失声症、けいれん性発声障害と緘黙症の違い
失声症(しっせいしょう)は、強いプレッシャーやショックな出来事、精神的ストレスが原因で突然、声が出なくなるものです。皇后美智子さま、愛内里菜、T-BOLAN森友嵐士、山口もえなどが経験していますが焦りや不安などの影響で発症します。無理に出そうとしても喉がつまったように声が出ません。そういった意味では、緘黙に似ていますが、まったく異なります。
大人になってから「話せなくなる」のと特定の場所で話せなくなるのは、同じでは、ありません。かんもく症の人は、自分が気をゆるした家族の前では、ごく普通に話せます。失声症の場合親しい間柄や家族の前でも(一定期間)話すことができない状態です。
けいれん性発声障害は、声がつまって話しにくくなる症状で痙攣性発声障害(SD=SpasmodicDysphonia)SDと呼ばれています。仕事や人間関係、就職など精神的なストレスが原因で発症します。のどがつまったようになり話したいのに話せないのは、かんもくと似ていますが、違います。
学校や保育園では、話せないけど家庭では普通に話せる点異なります。
けいれん性発声障害は、ジストニアといって声帯の筋肉が収縮したり閉まったりするためうまく話せなくなります。声帯そのものを調べてみると正常で間違った診断名がつくこともあります。自分の意志と裏腹に声帯が異常な動きをするため症状があらわれます。普通に話せることもあるため周囲に誤解されやすいです。
性格的には、恥かしがりで緊張しやすい子が緘黙になりやすいようです。でも単なる内気な性格や極度の人見知りとは、意味が違います。かんもくには、先天的要因と後天的要因がありますが何か1つのことが原因とは考えられません。発達障害のように脳に発達の遅れや偏りがあるわけではありません。自分を表現する場所を与えられればお絵かきやお遊戯やかけっこなど得意なことを表現する力も持っています。学校など人前で話せないだけで文章を書いたり読んだり思考を働かせることは、苦手なわけではないのです
人前でしゃべるのが恥かしいからしゃべらない・・と誤解されていますが少し違います。声を出したいししゃべりたいのに「あれれ声が出ないやどうしよう」「どうしてなんだろう?どうして話せないんだろう」と本人は考えています。
明光義塾「無口な少女」の動画が泣ける
明光義塾 スペシャルムービー「おしえるしごと、おそわるしごと」で公開されている「無口な少女」のショートフィルム動画を見ました。実話に基づくお話だそうですが、感動しました。
それにしても「無口や寡黙かもく」
って何だろう?私は、自分に自信がないからしゃべれなかった?自意識が高過ぎて恥をかきたくなかった?口下手?どうんだろうか?人の話を聞いていないと言ったら、聞いて理解はしていたと思います。かもく
寡黙で口数が少ないのとも少し違う気がします。家では、普通に話せていましたから。
人見知りが激しすぎたのかな?