子供の心の問題は、親の責任

ひきこもり・不登校児の原因は親の教育しつけが悪かったから?

学校の教室

ひきこもり・不登校児の原因は親の教育しつけが悪かった?? 育て方の失敗?甘やかして育てたから??親が病んでたから子供も精神を病んでしまったの??

 

育て方やしつけの仕方、家庭環境が影響することもありますが一概にいえません。実際私の父親は、アダルトチルドレンでいつも家族に当たり散らし気に食わないころがあると癇癪を起こすこともありました。子供に対しては虐待と思われてもいいような叱り方でした。不動産で失敗し大借金をしたこともあります。借金をしたから精神がおかしくなったのか躁鬱病だから借金をしたのか30年以上前の記憶で曖昧です。

 

躁うつ病(双極性障害 )の、躁(そう)の状態は、世界が自分中心に動いているように錯覚にとらわれるため行動範囲が広がります。昼も夜もなくハイテンションで話し続け自分は、有能で偉い人と思い込みます。躁状態の父は、深夜でも早朝でも元気に飛び回り誇大妄想で大きな会社を興そうとしていました。しかしまともな状態ではないのでトラブルに巻き込まれ警察につかまってしまい留置場で朝を迎えたこともあったようです。(子供だったので母親や祖母が隠したためよくわからなかった)

 

「躁」から「鬱」の状態になると、ジェットコースターの急降下のように負の部分があらわれました。躁状態のときに会社をたちあげようとして作った多額の借金を前に自分は価値のない人間だからと自殺を考えるようになるのです。警察に捕まった時点で社会的地位も信用も失くしていますが、子供の私にとっては、壮絶な日々でした。

 

自宅で療養する場合(自殺する可能性が高いのでひとりきりにさせない・ベルトや紐は隠すように)と主治医からいわれ片時も目が離せなくなりました。自分の父親がそんな状態になると子供の精神状態もおかしくなると思いました。

 

だけどわたし自身は、不登校にならなかったし学校に行きたくないとも思いませんでした。むしろ家庭には、父親がいたので学校が「逃げ場」でした。結論から書くと親がおかしいとこどももおかしくなるとは思えません。厳しいから甘やかしたから親の愛情不足で・・(不登校になる)わけではありません。世の中には、虐待やネグレクト

 

子供が不登校になると周りは的外れで、おせっかいなアドバイスをします。でも正しい子育て論を語られても参考になることは1つもありません。解決もしません。各々の家庭だから上手くいく方法を私の家で取り入れても学校に行けるようになるわけではないのです。先生も同じで自分の子供をちゃんと育ててなくても知識だけはあるので(教育論)あれこれうざい発言も多かったです。

 

私が 参考にしたのは、→ 「伊藤幸弘 不登校解決 講演会動画」

吃音やチックは親の責任?二次障害で不登校になりやすい

自分を責める親

緘黙・吃音・チックがあらわれると、自分の育て方や何が原因だったのか?と真剣に悩む親も多く周囲の反応を気にして深刻になりこじらせてしまうことがあります。子供を心配しているからこそ敏感になります。

 

言葉がつっかえ普通に話そうと思ってもスムーズに言葉が出てこない吃音・・詰まりはじめるとたどたどしく聞こえるため友達から真似されたりからかわれることもあります。子供も周囲の反応を怖がってしまいよけいにうまく話せません。吃音にかぎらずチックも緘黙も子供に何かしらの症状があらわれると親が隠そうとするのは、育て方や家庭環境のせい・母親の責任といった誤解があるからです。

 

自分のうちの子供だけが上手く話せないと周りには、知られたくないし隠してしまう親が多いようです。秘密主義の親もいるし知られることが恥ずかしいという思いもあるかもしれません。でも正しい情報を知ることで学校での「からかい」や「見て見ぬふりのいじめ」は、減ると思うのです。

 

親が気にして子供の症状を長期化させてしまったり悪化させてしまうこともあります。周りにも吃音やチック・緘黙について正しく知ってもらい理解を求めた方がうまく行きます。吃音は、脳の発話中枢と運動中枢の神経接続がうまくいっていないのが原因でチックは、親の養育や母子の関係性といわれた時代もありましたが遺伝的要因やドパミン系神経の過活動が原因ということがわかっています。

 

 

チックや吃音・緘黙の子供は、二次障害で不登校になることもあります。しかし1ついえることは、親の育て方だけが原因ではないし、親が「しつけ」「接し方」を責められるのは間違っているということです。(ただしネグレクトや虐待)は別ですが、誤解や間違った知識で親が責められそれが原因で子供の症状が悪化したり長期化したら1番可哀想なのは子供なのです。


発達の偏りが気になる