中学で不登校でも進学校(高校)に進める

授業の遅れは、取り戻せる

新型コロナによる潜在的不登校

 

2020年、新型コロナウィルス対策で小学校も中学校も高校も3月から臨時休校に入りましたが、最初は休みが増えて嬉しいと喜んでいた子どもたちも新しい生活様式にストレスを抱えることが増えたように思います。

 

不登校だった子は変わらず家に居続けるだけですが普通に通えていた子にとっては、友だちに会えない、学校に行けない、普段どおりの生活ができないのは潜在的不登校の状態で、元の生活に戻すのは難しいのではないでしょうか?

 

うちの子も完全に昼夜逆転していましたからね。

 

ただでさえが環境に慣れるのが難しい5月6月、スタートが遅れたことで教員も焦っているし、子どもたちも今までとは違ったルールで縛られるので窮屈といえば窮屈な毎日がこれからは当たり前となっていくのです。

 

学校再開

 

春休みも夏休みも冬休みもGWも「ええ学校はじまるの」「嫌だな」といいつつ、学校があるのが当たり前だったのに休校からの学校再開時のほうが親としてはドキドキです。
あきらかに睡眠障害だったし天候が悪くなるたび頭が痛いと何時間も寝転がっているからです。休みが長く続いたせいで長く休むことに体が慣れてしまっているので罪悪感も少ないので不登校が増えるといわれています。


 

不登校児童ワーストランキング

 

文部科学省が発表した平成29年の不登校についての調査によると青森と島根の暴力行為。いじめは「山形」東日本大震災が一因とみられるようです。東京電力福島第1原発事故の影響で、転校や将来的な進学を断念したことで不登校になる例も多いようです。

 

不登校児 再生の島

 

久高島

文芸春秋社から2012年4月に出版された「不登校児 再生の島」。事例や事実に基づいたノンフェクション作品。9割の問題児や不登校児が沖縄県南城市の久高島(くだかじま)留学センターでリセットされ回復するというもの。人口239人の久高島は神の島とも呼ばれておりサンゴ礁に囲まれた美しい自然環境を有する島です。

 

留学センターで共同生活をしながら島の南城市立久高小中学校(小中併置校)に通うシステムのようです。児童の半数が留学センター。

 

久高島

この島で規則正しい生活を送ることで島ぐるみで子どもたちが見違えるほど変わっていくというもの。

 

2020年で20周年をむかえ対象は小学5年生から中学3年生まで。費用は施設費50000円、毎月の費用80000円。保証金80000円、預り金20000円。

 

あまり知られていないですが30代男性職員のわいせつ行為なども問題になったこともあります。書籍では、全国各地からやってくる、ゲーム中毒、アトピー、肥満、不登校、引きこもり、いじめなどで居場所をなくした子どもたちが再生していくさまを描いているもの。2012年当時に出版された本のせいか保護者や本人に対しての配慮にやや欠けるのと自閉症や発達障害に対する考えも共感を欠くものですがテレビもスマホもコンビニも無い島で子ども自身が学ぶことは多い気がしましたよ。


 

不登校やいじめに対する取り組み

 

岐阜県羽島市教育委員会では、不登校の児童を減らすために各中学校にベテラン専任教員を配置し学校復帰を積極的に促す取り組みをはじめました。羽島市には 心理的・情緒的原因で不登校になった児童生徒の通う教育支援センター「こだま」がありますが、専任教員と担任が連携を組みながらケアを行っていくようです。

 

2020年いじめ対策教員を配置を発表したのが岐阜市。前年生徒がいじめを苦にして自殺したことで「いじめ対策教員」を、岐阜市のすべての市立小中学校に配置することを決めたようです。こちらも担任と連携をとりながら組織対応をしていくのが目的のようです。


 

不登校生徒の推移

 

不登校生徒の推移

不登校の割合は増えている

 

中学生

中学校での不登校生徒は平成3年の調査では5万人でしたが平成10年には10万人。平成20年も10万人、平成30年でも12万人です。

 

人数が増えているというより児童生徒数が減っているので、割合からすると平成3年の1.04%から平成30年には3.65%に増えており推移としては上昇しています。

 

学校に行けても教室には入れない

 

朝起きれず登校できない子もいれば、制服に着替えられず校門前で親と一悶着している子もいます。教室に入ると気持ち悪くなる子、校舎には入れても教室に入れない子、保健室や図書館に直行する子、さまざまです。

 

昔は、不登校の子が少なく病気以外で学校に行けない子は親に問題があると周囲からは思われていました。今は、誰が不登校になっても不思議ではありません。

 

不登校を専門にした学校は、全国的にも少ないので保護者の方は、八方塞がりのような気持ちになるかもしれません。

 

無理に復学をすすめないで。

 

自分の子どもが不登校になったとき、何が何でも元の学校に戻らせなければいけないと悲壮感でいっぱいでした。
元の小学校や中学校に通わせなければ!と無理に復学をすすめ こじらせました。

 

 

教育支援センターや不登校特例校、ICTを活用した学習支援、フリースクール、中学校夜間学級(10都府県28市区に34校)などを活用することも選択肢に入れながら道標をつけてあげられると良いかもしれません。

 



 

星槎(せいさ)名古屋中学校

 

校舎

平成24年に愛知県名古屋市中村区に開校した星槎(せいさ)名古屋中学校、「人を排除しない人を認める仲間を作る」を教育方針に不登校児生徒の学びの場として開校。

 

都道府県別にみると東京、神奈川についで不登校生徒が多いため愛知県教育委員会が誘致を決めたものです。通信制のサポート校ではなく不登校の子が通う学校です。

 

 

不登校に特化した中学校

スクールカウンセラーによる、カウンセリングや心理検査も受けられる不登校に特化した中学。随時転入を受け付けています。

 

入学資格は小学校を卒業した者で転入なども1学年30名2クラスで学力に応じたクラス編成です。

星槎名古屋中学校、卒業後の進路

 

星槎(せいさ)名古屋中学校卒業後の進路として、愛知県の偏差値72の明和高、偏差値69の瑞陵高校、新川高、瀬戸窯業高、知多翔洋高、三谷水産高、三重県の四日市西高、岐阜県では偏差値トップの岐阜高校に進学している子がいます。

 

星槎名古屋中学校の学費

授業料などの学費は入学金 20万円 、施設維持費(年額) 6万円 、課外活動費(年額) 8万4000円 、 授業料(年額) 39万円です。