いじめと不登校からの大逆転
うちの子は、中学入学してから不登校になりました。ママ友の子は、小学校・中学校は通えていましたが高校入学と同時にイジメを受けて不登校になりました。
温厚な性格でしたが、勉強ができなかったので見下されるようなところがあったようです。
公立高校から通信制高校へ
公立高校を中退しても、すぐに転入できたのは、全日制高校の在籍期間と全日制高校で取得した単位によって転入が可能だからです。転入したのは私立高校の通信制過程でした。不登校からの通信制高校に進学するのは、よくある話ですが通信制高校を卒業し大学に進学したのには驚きました。
通信制高校からの進学
通信制高校によっては系列の大学に内部進学する子もいますが、通信制で学んだことで「勉強したい」という気持ちが芽生えたようなのです。彼女のほかにも通信制から看護学科、経営学科、心理学科・福祉学部、理工学部、理学療法学科、短大の保育学科に進路を決めた子、専門学校に進学した子もいました。
小学校中学校と勉強が苦手だった
不登校になったママ友の子は、小学校中学校と成績はクラスで最下位に近いものでした。地元で有名な?偏差値の低い高校に進学したのもそのためです。高校を中退して通信制に入学して人生の大逆転ホームランを打つとは誰も想像していないことでした。
自分の子供が学校に通えなくなったとき「将来」を悲観し心配で眠れませんでした。でも彼女を見ていると何度だって人生はやり直せること、不登校でもリスタートできる姿に明るい希望につながりました。
通信制高校から大学・短大・専門学校に進学
全日制高校からの大学進学率は54.7%。通信制高校からの大学進学率は、18.5%です。専門学校(専門課程、一般課程)22.5%。就職19.6%、そのほか31.5%。残念ながら通信制高校に籍を置いても挫折してしまう子はいます。
通信制高校に向く子、向かない子
通信制高校に向く子と向かない子がいます。小学校や中学校で不登校だったとしても、今は学業に自信が無くても学ぶ気がある子、将来やりたいことがある子、興味や関心があることにじっくり向き合いたい子、そういう子は通信制高校に向いています。
勉強の遅れが心配
苦手教科が多い子、勉強の遅れが心配ならサポート校がある通信制高校を選びます。通信制のサポート校は学習塾や予備校、専門学校などが運営しているので手厚いサポートが受けられるからです。(通信制高校の学費とは別に費用がかかります)
通信制高校+サポート校
いじめなどが原因で全日制高校に通えなくなった子にとって、通信制高校にサポート校をプラスして通う選択肢が増えます。全日制高校は毎日登校が原則ですが、通信制高校の登校は年に数回です。通信制高校に入学してもっと学びたいと思ったときサポート校と連携している学校を選ぶと選択の幅が広がります。
「先生が苦手」、「友達付き合いがうまくいかなかった」でも学びたい、学びなおしたい子は、通信制高校を視野に入れるといいかもしれません。
通信制と全日制の違い
通信制と全日制を簡単に説明すると通信制は在宅勤務、全日制は朝から夕方までのフルタイム、定時制はパートみたいなかんじです。
スーパーのレジ打ちさんで正社員とパートさんの見分けがつかないのと同じですね。
通信制でも全日制でも定時制でも卒業したら学歴は高校卒業、卒業証書も同じものです。(全日制と通信制を併設している場合に限りますが)
通信制は4月入学と10月入学がありますが定時制と全日制は4月入学と決まっています。いずれも就学支援金の対象となります。
通信制高校のメリット
通信制は、年間20日のスクーリング(授業や実習)と単位認定試験を受けるのに登校するだけなのでバスや電車の定期代などの負担がわずかです。ママ友の子は回数券を買ってバスで通ったそうです。
通信制高校でも登校日が多い学校だと制服がある場合があります。
制服も体操服も不要なので全日制と比べると10万円ぐらいは浮きます。入学金や学費、施設補充費などの支払いが1年間に25万円程かかりますが就学支援金の対象なので履修科は実質無償。家計の負担も少なく費用が安いのが通信制高校のメリットといえます。また自由がきくので、毎月何日か働きながら自分のペースで学ぶことができます。都道府県の奨学金制度のほか日本学生支援機構の奨学金なども申請できます。
通信制高校のデメリット
反対に通信制高校のデメリットは、自分で勉強をすすめなければいけない点です。疑問があってもすぐ質問できないのはデメリットといえます。しかし全日制だからといって先生をつかまえて質問攻めにしている光景を私は知りません。笑。やる気があればネット検索でクリアできることもたくさんあります♪
新しい環境で第一歩を踏み出す
学校に行く気力がなくなった、友だちづきあいのトラブル、受験への不安、受験の失敗、担任や顧問と相性が悪かった、先輩にいじめられた、理由はないけどなんとなく、めんどうくさい、分からないけど通えなくなった・・不登校の原因(理由)はさまざまです。
今までの環境からガラッと変わり新しい環境にすることで第一歩(リスタート)になることもあります。
不登校から通信制高校、定時制高校、高卒認定予備校、高等専修学校、技能連携校、全寮制高、サポート校、インターナショナルスクール、留学!新しい環境で居場所ができれば、いつからでも今からでも遅くはありません。しおれかけていた人生の花をもう一度咲かせてみませんか?
落ちこぼれ不登校から人生の大どんでん返し!
通信制高校 |
入学の条件は、15歳以上、全日制高校、定時制高校に通えない生徒
自宅学習が主になるので強い意思や継続的に学習をしなければいけません。無事卒業できれば大学への進路も開けます。 |
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定時制高校 |
働きながらの勤労青少年のための高校教育の場所のため様々な年齢や性別・職業に人がいる定時制高校。ゆとりある環境で勉強以外のことが多く学べます。もともと昼働き夜学ぶ人のための高校が学業不振や不登校・中退者も編入しているため昼夜間定時制高校も増えており以前の高校の単位が編入時採用されることも多いようです。
ただし3年〜4年が修業年数となります。過去にスポーツ経験があるのならクラブ(部活)活動に参加されることをおすすめします。定時制通信制のみの試合(大会)は出場者が少ないため1回戦勝ち進めば全国大会!ということも多いからです。入学金や授業料も全日制に比べて安いので費用の負担が少なく済みます。 |
高卒認定予備校 |
高校卒業と同程度の学力を認定する予備校。高卒資格によりその後の進路(大学・専門学校)などの道を切り開くことが出来ます。2005年から実施されておりう満16歳以上であれば入学可能です。
高卒認定予備校は、自主学習で大検をベースにした高卒認定試験(高等学校卒業程度認定試験)に合格させるための学校。正解率50~60%以上を目標にした学習が必要です。 |
高等専修学校 |
高等専門学校(高校+短大)な高専と名前が似ていますが別です。卒業したら大学3年生に編入資格のもらえる高等専門学校(高専)。
高等専修学校は、中学校卒業者を対象にした学校で「専修学校高等課程修了」が与えられます。全日制や定時制の高校生が普通科目を学ぶのに対し専門科目を学ぶため職業に必要な専門知識や技術をみにつける学校といえます。興味や進路に沿った教育が受けられ高卒と同等の扱いになりますが高卒にはなりません。大学入学資格付指定校を卒業すると高卒と同等とみなされますが高卒にはなりません。 |
技能連携校 | 通信制高校と技能連携をしており中退者や不登校生を積極的に受け入れています。 |
全寮制高校 | 不登校や中退者を多く受け入れており寮のある学校もあります。自然環境豊かな場所に建てられています。スポーツ推薦など特定の部活に所属している生徒もいます。ただし生活環境が家庭によって異なるため共同生活でのトラブルも生じやすく一概にはおすすめできません。学校にかかる費用は、授業料・入学金のほか寮費と食費がかかるので費用的な負担は重くのしかかります。 |
サポート校 |
不登校や中退者の強い味方が通信制のサポート校です。入学試験も、留年もないので自由な学校生活をおくることができます。目標や目的に応じて意欲を持って学ぶことができますが高校卒業資格が得られるわけではありません。
また全日制と同じスタイルの通信制でレポートの作成が基本です。サポート校は、民間企業なので卒業まで強力にアシストしてくれ個別に合わせたきめ細やかな指導が行き届きます。不登校の子供が自信を持つきっかけになりやすい環境といえます。また学習指導のプロであると同時に精神面をさせるカウンセリングなどのメリットがあります。 |
インターナショナルスクール |
国内にいながら異文化体験ができます。数千万円の学費がかかるため芸能人や有名人のご子息が通うことが多く授業内容は国内と同じですが基本英語で授業がすすむため英語の語学力の上達が見込め国際感覚が身につきやすい環境です。
卒業後の選択肢も広がりやすく卒業後帰国子女枠で大学に進学する子もいます。ただし前述したように費用は300万円〜400万円程度は必要。世田谷の名門インターナショナルスクール(St. Mary's International School)の場合、授業料1年間で210万円、スクールバス代年間30万円、施設代10万円・開発資金50万円・登録料30万円などのほか60万円ほどかかる。1年間で400万円弱。コチラは名門中の名門なので入学するのも偏差値が70以上、親の年収も合否に影響します。費用のESLは、英語の語学力が乏しい日本人のためのプログラム費用。 |
インターネットスクール | インターネットを利用した教育システム、動画や音声を配信・講義などを視聴しレポートを提出します。経済的な理由や遠方で通えない子、不登校の子がよく利用しています。インターネット大学、e・ラーニング、インターネット予備校など。 |
留学 |
短期留学・1年間留学・長期留学があります。日常会話程度の語学力が必要になります。手続きが必要で費用もかかります。国や高校を選ぶ上で治安も考慮しなければいけません。
留学のメリットは、不登校で自信を喪失している子供が自信を取り戻すきっかけとなりやすいことです。荒治療のように思えますが18歳〜25歳(30歳)なを年齢が若いとワーホリ(ワーキングホリデー→学ぶ働く暮らす制度)で比較的安く留学ができます。(一生に一国一度だけ)という制限がありますがオーストラリア、ニュージーランド、カナダ、大韓民国、台湾、ドイツ、フランス、香港、ノルウェー、ポーランド、オーストリア、チリ、スペイン、ポルトガル、アルゼンチンなどがあり、オーストラリア、カナダが人気です。 |
不登校中退からの留学
不登校中退から海外に留学する子もいます。日本を飛び出すことで視野が広がりますし価値観も揺さぶられます。周囲に合わせたり、空気を読んだり察したりが苦手な子は現地の子にまじって学ぶのは何にも代えがたい経験です。世界的パンデミックとなってしまったコロナの影響で留学も難しい状況です。
新型コロナウィルスが流行している感染症危険地域レベル3の国(中国、韓国、イラン、イタリア、サンマリノ、バチカン市国、スイス、スペイン)は渡航が制限されています。(2020年3月15日現在)