高校中退!からの学校探し、新しい進路で可能性をひろげる

中退は就職する時 不利になる

 

退学届

中退(中途退学)で私が恐れていたのは、就職するとき不利になるということでした。小学校、中学校は義務教育ですが高校や専門学校は単位を取得しないといけないですし出席日数が足りないと留年があります。

 

履歴書に中退を書いたら中退した理由を答えなければいけないですし嘘をかくと学歴詐称になります。


 

義務教育の小中学校に通えない子供に絶望を感じた

 

小中学校は、義務教育なので通えなくなると親は、非常に焦ります。義務教育に通えないうちの子は、将来の見通しが立たない、人生終わった・・と感じていました。途方にくれ「どうして学校(担任や顧問)は、何もしてくれないの???」と怒り狂いママ友に何時間も話を聞いてもらってことも一度や二度ではありません。

 

前日は「明日学校行くよ」と笑顔を見せていたのに朝になると行けなくなるのを何度繰り返しか分かりません。気持ち的にも子どもに振り回されていました。

 

保健室登校

 

保健室

小学生の頃から学校に行き渋るようになり、中学生では、保健室登校でした。心配のあまり悪い方に想像していまい、一生引きこもりだったら、どうしよう?と思っていました。

 

ゴールが見えず心身ボロボロでした。子どもには、ヒステリックに「どうして学校に行かないの」と怒り狂いケンカも何回もしました。
あとから思うと登校することに執着したことで余計出口が見つかりにくかったのかもしれません。

 

難しい思春期

 

小学校のころから難しい性格でしたが小さい頃は、騙しがきいても思春期は扱いが難しくなりました。学校に通えない理由を必死で探してばかりいました。

 

人間関係のつまづき

 

小学校や中学校の小さなコミュニテイでも上手くいかないのは、性格や人間的に問題があるのかも?という点も心配だったので

 

人間関係がうまく築けないと社会で通用しないオトナになると必要以上に叱責を繰り返してしまいました。

 

家庭環境の影響

 

私が、子どもの頃は、不登校で学校に行けないのは家庭環境が劣悪な子だけでした。だから「どうしてうちの子が」誰か助けて!と思っていました。

 

昔と比べて今は、イジメが見えないですし陰湿です。グループラインやSNSのつぶやきや言動がいじめのターゲットになることにも恐怖を覚えました。明るい性格だったのに・・家庭環境は悪くないはずなのに・・・理由が見つからず本当にモヤモヤしました。

 

教育やしつけが間違っていた?

教育やしつけの仕方が間違っていたのか?と自分を責めたり深く落ち込んだことも一度や二度ではありません。


 

不登校だった過去は、消せない

 

不登校だった過去は、消えません。本人の記憶の中で思い出したくない過去になり成人式や同窓会に参加できない子もいます。その子にとっては不登校だったことが汚点や黒歴史となってしまうのです。

 

いじめに負ける子は弱虫なの?

オトナの社会でもあるように子どもの社会にも「いじめ」はあります。いじめられても絶対に学校を休まない子がエライ子ではありません。自分と戦い頑張って乗り越えようとしても弱いから耐えられないのではありません。

 

1日休んだら・・もう戻りたくない・・だから学校を休み続けてしまう・・自分の子どもが不登校のときは受け止めることができなかったけれど・・今思い返したら、うちの子は弱虫だったわけではないし、戦いに疲れて戦場をあとにしたんだろうな・・家で過ごすのが選択肢の1つだったのだと思います。

 

理由は人それぞれ

不登校の理由は、複雑で理由が分からないことも多いのです。学級になじめない、グループに入れてもらえない。体調が悪くて友だちに嫌な顔を見せてしまった。生活リズムが狂っていて朝起きられなかった、休んで久しぶりに授業に出たらまったくついていけなかった・・など、いろいろ。原因や理由は探っても仕方がないですし、過去は過去です。


 

逆らわないから馬鹿にされる

 

意地悪な人はどこにでもいて、いじめる相手を選びます。相手が逆らわない性格だと馬鹿にしてイジメを繰り返します。相手がオドオドすると付け上がります。気が強い性格の「とりまき」たちは、世渡り上手にイジメの加害者に加担するように弱い相手を地味にいじめ続けます。

 

優しすぎる性格でいじめにあったMさん

 

幼いときにお父さんを亡くし母子家庭で育ったMさん、小学校・中学校と成績も下の方。私立高校の併願試験で不合格になりました。学力も体力も平均を下回り地元で1番偏差値の低い公立高校の二次試験を受験したら定員割れで無事合格できました。しかし優しすぎる性格のせいで周りからバカにされたりいじめを受けるようになりました。逆らわないから余計に馬鹿にされます。

 

陰湿なスクールカースト

 

偏差値の低い高校だからこそ、スクールカーストが存在します。インドの身分制度みたいなのが同学年の児童生徒の間にあります。おとなしい子が下層の被害者。一方、見て見ぬ振りの傍観者といじめに加担する加害者がいます。

 

 

 

陰湿ないじめで通学できなくなり半年で退学しました。しかしMさんは、通信制高校を見つけ編入し高校を卒業しました。学ぶことの面白さを知ったMさんは、自分でみつけてきた大学を受験し大学生活を送っています。親はもちろん周りも驚きました。

 

いじめた子たちが今どのような人生を送っているか分かりません。いじめに遭っていた頃と想像できないほどハツラツとしています。一時期学校に通えなかった過去をバネにしてマイナスどころかプラスの人生を送っています。不登校だった過去は決してマイナスではなかったとMさんを見ると思います。

 

過去の不登校を蒸し返す人はいない

 

全日制高校に進学したものの中退し定時制高校で学びなおした子も無事卒業し、今は社会人です。過去がどんなに暗黒でも今の笑顔は何にも変えられません。彼女の周りで昔不登校だったことや中退したことを蒸し返す人は一人もいません。

 

回り道や遠回りが無駄ではありません。定時制高校に通ったことで周りの皆が出来ないあらゆる世代の人とのつながりが持てた彼女には、強みができました。

 

 

過去の中退が就職活動で不利にならないとは言えませんが、過去は過去です。挫折を知らない人間より挫折を味わった人間の方が本物だと思いませんか?

 

 


 

中退のデメリットを危惧する親

 

高校、専門学校、短大、大学で中退が就職のときデメリットとなると心配する親は多いです。私もその1人でした。1つのことを継続できない、1つの環境で我慢ができない子は、将来バイトをしても就職をしても結婚しても長続きしないだろう、結婚生活も破綻するのではないか?と考えていました。

 

出席日数が足りないと留年する高校

 

実際、出席日数が足りないと高校は留年が決まります。公立高校では50〜66日以上の欠席で留年となります。私立高校の場合、44日以上で留年となります。病気や怪我による欠席で診断書を提出し緩和される場合もありますが補修で補えなければ単位が足りずに進級できません。

 

商業系や工業系などの高校では、検定に合格しないと単位をもらえないこともあります。例えば商業科では情報処理検定、日商簿記検定、ビジネス文書実務検定、経産省情報処理試験(ITパスポート)、ビジネス検定、全商商業経済検定、珠算電卓検定、などを受験し全部が不合格だと評定が下がったり(原級留置など)単位がもらえません。留年しないまでも就職試験のとき不利になります。

 

工業科では、工業技術基礎、実習(電気製図、電気工事、電気測定試験)などの試験があり不合格だと単位が足りず進級できないなど学校独自の制度があります。しかし不合格・落選・浪人・退学などのマイナスな出来事は、人生の終わりでも破滅ではありません

 

発達の偏りが気になる